捜査機関としての役割を放棄しているとしか思えないんですよね。おそらく、警察と検察は、自白を得ることが取り調べだと思い込んでいるのではないでしょうか。/特別対談佐藤博史×江川紹子

佐藤 ええ。それで検察も当初は冷静に取り調べをするような素振りで、録音も検討した様子があるんです。その後、態度を豹変させましたが。

江川 取り調べは、自白を得ることだけが目的ではなくて、被疑者から多くの情報を引き出すことが大事です。否認していたとしても、片山氏が犯人だと確信しているのであれば、事実についての説明をさせて、客観的事実との矛盾点を集めていけばいい。そうしないのは、捜査機関としての役割を放棄しているとしか思えないんですよね。おそらく、警察と検察は、自白を得ることが取り調べだと思い込んでいるのではないでしょうか。

 この事件は4件の誤認逮捕があって、うち2件は「虚偽の自白」をもとに誤認逮捕してしまっている。その過ちを前提に、片山氏の捜査では強引に自白に追い込むようなことはせず、公明正大な手続きを経ることが捜査側には求められています。裁判所もそれを後押しするような役割が期待されている。にもかかわらず、そういう意識が見られないことが問題です。

引用:連続追及 第10弾PCなりすまし事件 特別対談佐藤博史×江川紹子 警察と検察 史上最悪の「冤罪捜査」を問う  | 経済の死角 | 現代ビジネス [講談社]

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