国家権力の一番えぐいところを人民に担わせる。三つ目は殺されるかもしれない、ということです。兵隊は弾に当たって殺されますが、裁判員だって社会的な死がありえます/高島章弁護士

「裁判員は意に反する苦役ではない」という最高裁判例がでたのだが,「高度に死刑が見込まれる事件」では別論だろう。/高島章弁護士

殺人といっても嬰児札くらいしかないから,急にこんな事件が来て大丈夫だろうか? たぶん三席が主任だろう。/高島章弁護士

新潟でこういう事件が起きたからこそ,死刑,裁判員,死刑と裁判員を真剣に考えなければいけない。デモを組んでチラシまきを始めるか。/高島章弁護士

被疑者は殺人で否認しているらしい。他の2件が立件されるとすれば大変な難事件。死刑か無罪(強姦は別)かを熾烈に争うことになる/高島章弁護士

「死体遺棄は冤罪の始まり」でもあるわけで,この段階で,複数の弁護人を付けないと大変なことになります/高島章弁護士

これで無罪三冠王弁護士です。最近ネット上で「刑事専門」を謳っている弁護士を見かけますが、このような少数派の弁護をし、無罪を勝ち取らなければ、それを謳う資格は無い/高島章弁護士

高島章先生にインタビューをさせて頂きました。

Q1. なぜ、弁護士になろうと思われたのですか?
A1、高校生の頃に新潟で小西裁判という反戦裁判(自衛隊佐渡レーダー基地の小西誠三曹が基地内に「治安出動訓練拒否」等のビラを貼り付けた事件)が行われ、裁判を支援して、「法律家は素晴らしい職業である」「こういう被告を弁護したい」と思ったのがきっかけです。また、「受験新報」という司法試験の雑誌を立ち読みして、「こんな試験俺にでも受かる」と思ったことも法律家を志す気持ちを後押ししました。

Q2. 一番印象に残っている事件はなんでしょうか?
A2、パキスタン人の盗品有償譲受事件です。ロシア向けの輸出商品を盗品と知りながら買ったという疑いを被告がかけられた事件で、その事件の弁護を担当しました。商業用の車は普通車に会社名が入っていますが、それが汚く消されていることが盗品である証拠として一審では事実認定されました。しかし、普通商業用の車を譲り受けたときは、その会社名を消すことは当たり前であり、このことが盗品である証拠として事実認定されることは甚だおかしいことです。高裁では、会社名を消すことは当たり前であるということを写真や録画を使って証明し逆転無罪を勝ちとりました。最近では新潟水俣病に関する訴訟の弁護団長を務めております。これは、昭和20年頃に企業が阿賀野川に有機水銀を流し、それを摂取した魚を食べた人々が水俣病を発症したという事件で、主流派は和解したのですが、15名ほどは和解では納得できないとして訴訟を続けている事件です。将来的には少数派の人々の弁護に力を入れたいと考えております。少数派とは、やくざ、外人、過激派の人々です。このうち外人、過激派の人々の弁護は双方とも無罪を勝ち取りましたので、年内にやくざの事件で無罪を勝ち取る予定です(最高裁係属中)。これで無罪三冠王弁護士です。最近ネット上で「刑事専門」を謳っている弁護士を見かけますが、このような少数派の弁護をし、無罪を勝ち取らなければ、それを謳う資格は無いと私は思います。

Q3. 弁護士としてお仕事をする上で意識していることは、何ですか。(信条・ポリシーなど)
A3、報酬をとりっぱぐれないことです(笑)。保釈金から天引きするような弁護士は多いのですが、私は少々お人よし過ぎて保釈金を全部返してしまいます。これからは、もう少し厳しくなろうかと思います(笑)。

引用:弁護士列伝 – 学生が直撃インタビュー! | 弁護士ドットコム:<高島章法律事務所 高島章先生>

人権派弁護士=売名目的,と言うのも違う。「汚名を覚悟で」というのが正しい。実際,光市事件を見るまでもなく,人権派弁護士はひどい汚名を着せられている/高島章弁護士