新潟でこういう事件が起きたからこそ,死刑,裁判員,死刑と裁判員を真剣に考えなければいけない。デモを組んでチラシまきを始めるか。/高島章弁護士

裁判員ってのんきだよな  新たな裁判員でやり直し 水戸地裁、全員辞任の放火事件 – MSN産経ニュース /弁護士奥村徹

裁判員が量刑判断することの是非を、論議すべきでわ?とりわけ死刑に関しては、特に →裁判員裁判、形骸化の恐れ 控訴審相次ぐ死刑破棄/ジャーナリスト江川紹子

正義感の発露と言えるだろう。ただ、そういう立場からは、自分が被害者になることは想像できても、自分や身内からオウム信者が出る、ということはイメージしにくいのだと/ジャーナリスト江川紹子

江川 紹子 | ジャーナリスト
2014年3月7日 21時59分

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無罪を主張していた、自作自演の爆弾事件が有罪。しかも量刑は懲役9年。

判決は平田信被告には、きわめて厳しいものとなった。
共犯者に比べて際立って重い
今の平田被告はこんな感じ(イラスト無断転載厳禁)今の平田被告はこんな感じ(イラスト無断転載厳禁)

裁判所も、井上嘉浩元幹部(死刑囚)の証言の信用性については、誇張や変遷があるなどとして慎重な判断を要するとしたが、弁護側が幇助犯としての関与だったと主張していた假谷さん拉致事件では、現場のリーダーだった中村昇元幹部(無期懲役刑を受刑中)、無罪主張の爆弾事件では井上と共に爆弾を仕掛ける現場に行ったS元信者の証言を重視して、平田被告の主張は「信用できない」と一蹴した。

この判決は、共犯者の比べても、格段に重い。同じ事件に関与し、しかも假谷さん事件では被害者を車に押し込み、爆弾事件などでは実行犯の運転手を務めるなど、平田被告よりずっと犯罪への関与が大きいI元信者が懲役6年だったのに比べると、今回の量刑の重さは際立っている。この量刑は、あまりにバランスを欠いているのではないか。
遺族以上に厳しい評価

判決で示されている、他の信者との違いは、「長期間の逃走」だけ。この逃走によって「刑事司法や社会に与えた影響は軽視できず」と指摘している。一方、自ら逃亡生活に終止符を打って出頭したことは「遅きに失した感が否めない」と著しく評価が低い。また、假谷事件で遺族に繰り返し謝罪していること、遺族との間で和解が成立していること、同居していた女性と共に800万円を遺族や教団の犯罪被害者支援機構に支払ったことなども弁護側が情状としてあげていたが、判決はこれについても「被告人が働いて得た金員ではない」「不自然な弁解を続けている」とそっけない。むしろ、遺族の假谷実さんの方が、「記憶に従って誠実に供述していると感じた」と平田被告の反省の姿勢を評価しているくらいだ。
判決の後、裁判所前で感想を語る假谷実さん判決の後、裁判所前で感想を語る假谷実さん

今回の裁判は、オウム事件で初めての裁判員裁判で行われた。加えて、遺族の実さんが被害者参加人として裁判に関わった。実さんの証言や被告人に対する態度は、心打たれるもので、おそらく裁判員たちの心も揺さぶられ、同情し、そして共感したに違いない。一方、迅速な審理の必要もあってだろう、オウムに引き寄せられた者が、なぜ教祖に自分を預けてしまい、自分自身の判断力を失っていくか、というカルト特有のプロセスについては、裁判員たちが判断のための材料が与えられなかった。
信者の依存心を断罪

判決後の裁判員たちの記者会見で、私は2つの質問をした。1つは「オウム犯罪の特徴は何だと思ったか」という点。多くの裁判員から「思考停止」という言葉が出た。裁判の最初に登場した元信者のA子さんの証言が印象深かったのかもしれない。それを聞いて、私は2つ目に「なぜ、そういう状態に陥ったと思うか」と尋ねてみた。
法廷での平田被告。今日は黒のスーツ姿だった(イラストは無断転載厳禁)法廷での平田被告。今日は黒のスーツ姿だった(イラストは無断転載厳禁)

信者の「依存心」を挙げる人が相次いだ。平田被告に関しては、こんな厳しい評価もあった。

「(平田被告は)師を探していた、と言っていた。それが依存だと思う。性格的に誰かに依存していないと生きていけないのでは。自分で判断する思考がないのかな、と思った。(教団の)中では麻原に依存し、逃げている間は女性に依存していた」

「薬物の使用や睡眠・食事などの制約などによる肉体的コントロール」や「出家制度によって帰る場所がなくなった」点を挙げる人もいたが、出家制度についても「(教団の中では)人の言うことを聞いていれば、生活できるから楽」という意見もあり、総じて「思考停止」は「依存心」の強い信者の”自己責任”と考えているようだ。

話を聞いている限り、何らかの事情で、自分や身の回りの人たちも、もしかしたらそういう集団に関わってしまうかも…と考えた裁判員はいなかったらしい。
健全な社会人の正義感の発露

裁判員たちが、いずれもまじめに生活する市民であることは、その話しぶりからもよく分かった。裁判員として審理に関わりながらも夜や休日には仕事をする人もいて、責任感の強さがうかがえた。車いすの女性は「ハンディキャップがあっても、裁判員を務めることができるんだと知っていただきたい」という使命感で連日の審理に望んだ。

今回の厳しい判決は、健全な社会生活を営む人たちの正義感の発露と言えるだろう。ただ、そういう立場からは、自分が被害者になることは想像できても、自分や身内からオウム信者が出る、ということはイメージしにくいのだと思う。だったなおのこと、信者となった人たちが、自分を他者に預けてしまい、思考停止の状況に陥っていくプロセスは、より丁寧に提示していく必要があるだろう。また、教団の武装化の中では、バカバカしい失敗事例が山ほどあった。厳格な戒律や教祖の指示は絶対とする掟がある一方で、幹部や古参信者のそれと矛盾するいい加減でテキトーな部分もあった。このような全体像も見据えるべきだろう。

裁判員の中からも、「高橋克也の話が聞きたかった」「事件に関わった人全員の話を聞いてみたい。麻原にも証人として出てきてほしい」という声も出た。
オウム事件は裁判員裁判になじむか

ところが、通常の裁判より迅速化が求められる裁判員裁判では、審理の効率化が重視される。採用される証人は、裁判員が関わる以前の公判前整理手続きで決定され、公判スケジュールも決められる。過去のオウム裁判では、弁護側が求めれば、カルトに詳しい心理学者や精神科医の鑑定や証言も行われたが、今回の平田裁判ではそれさえ実現しなかった。

曲がりなりにも、死刑囚の証言が法廷で行われたのは、裁判員裁判ゆえだったかもしれない。その点では、メリットもあるのだろうが、それでも、オウム事件の裁判は裁判員裁判にはなじまないのではないか、という思いを私は強くしている。
高橋克也被告の裁判の時期はまだ決まっていない高橋克也被告の裁判の時期はまだ決まっていない

これから公判を迎える2人の被告人、とりわけ假谷事件や地下鉄サリン事件、VX殺人事件、都庁爆弾事件に関わっている高橋克也被告の場合は、事件数も多く、死刑求刑もありうる。より慎重で十分な審理が求められ、果たして裁判員裁判でやるべきなのかどうか、もう一度考えた方がいいのではないか。
江川 紹子

ジャーナリスト

神奈川新聞記者を経てフリーランス。司法、政治、災害、教育、カルト、音楽など関心分野は様々です。

引用:【オウム裁判】平田被告に厳罰(江川 紹子) – 個人 – Yahoo!ニュース

裁判員が、誤ることのない、無謬な存在であるかのように過剰に奉ってしまうことは、裁判員のためにも国民のためにもならないのではないか/落合洋司弁護士

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140125/trl14012517580001-n1.htm

決議は、東京高裁が昨年6月と10月、一審裁判員裁判の死刑判決を破棄し、無期懲役としたケースを「裁判員制度の否定」と批判。「一般市民の感覚を反映した量刑判断を軽々に覆すべきではない」と指摘した。

昔、法学部で憲法を勉強し始めた頃、国民の代表者からなる国会で成立した法律が、なぜ、民主的基盤を持たない裁判所に与えられた違憲審査権で無効化されるのか、民主主義に反するのではないか、といった素朴な疑問を持ったものでした。

その後、勉強する中で、裁判所というのは「法原理機関」であり民主主義を守るためにその法原理性を発揮すべき立場にある、特に、少数者の人権や民主主義を支える表現の自由のような権利を守るためには積極性を発揮しなければならない、といった考え方を学ぶようになって、疑問がやや解けたような気がしたものでした。

裁判員制度の趣旨、意義からは、その判断は十分に尊重されなければならないと思いますが、人の生命に関わる死刑という究極の刑罰に関し、裁判員の判断が重すぎて不当であると上級審の裁判官が判断すれば(その前提として従来の裁判例や量刑事情の認定などにつき慎重な検討が必要であることは当然ですが)、そこは一種の安全弁のような役割を果たさなければならないのではないか、と思います。人の命は、社会を支える根源的な存在であることに思いが致されなければならないでしょう。

裁判員が、誤ることのない、無謬な存在であるかのように過剰に奉ってしまうことは、裁判員のためにも国民のためにもならないのではないか、と感じます。

引用:2014-01-27 – 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」
「裁判員の判断尊重を」犯罪被害者の会が決議 – 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」 (id:yjochi / @yjochi)

裁判員が情緒的立証に弱いのなら、吉本の脚本家に弁護人主張を考えてもらえば、/弁護士奥村徹

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裁判員のための裁判員裁判になってきてるみたい。/矢部善朗弁護士

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